COLUMN 院長コラム

オゾン水生成装置の導入について

皆様、ご無沙汰しております。前回コラムで「早めに更新する所存」とか言っておりましたが、ごめんなさい!久々の院長コラム更新でございます。

散歩をしておりますと、金木犀の香りが立ち込め、秋の訪れを実感する今日この頃でございます。皆様は如何お過ごしでしょうか?

「オゾン水生成装置」導入について
この夏に新たな医療機器、「オゾン水生成装置」を導入いたしました。オゾンとは、皆様ご存知の通り、「オゾン層」の言葉で有名な気体です。そのオゾンが溶解したものが「オゾン水」です。オゾンは強力な殺菌・ウイルスの不活化作用があります。このオゾン水を手術前の洗眼に使用しております。

これまで、手術前の洗眼にはイソジンの希釈液を用いておりました。ただ、イソジン自身、粘膜など組織を傷める性質も持っておりますので、術後、手術自体は問題なく出来ていても、角膜上皮に傷が入って、視力の回復が遅くなることがたまにありました。オゾン水は強力な殺菌作用を持ちながら、角膜上皮にもやさしく、また10分程度で不活化しますので、長期間滞留して障害を引き起こす可能性もありません。オゾンの殺菌作用を医療に生かすという考え方はそれこそ大昔からありましたが、最近の技術の進歩により、ようやく現実化しました。実際に使用して数カ月経っておりますが、術後の視力の出が、更に良くなった印象でございます。白内障手術において、一番恐ろしい合併症は術後眼内炎(術後感染症)ですが、ほとんどは術野(要するに手術している目ですね)から、手術時の操作で眼内に菌が持ち込まれるのが原因と言われております。当院の術後眼内炎対策が更に充実したことを報告いたします。(※オゾン水の強力なパワーを謳って、不十分な製品を売りつける悪徳業者が多いそうです。オゾン水生成装置はかなりの技術を持った企業でないと良い製品は作れません。「新型インフルエンザ対策に!」という甘言に載って、不十分な製品を買わされないように気をつけて下さい。)

診療予約システム導入について
もう一つ、この9月より、新しい診療予約システム、メディキューブを導入いたしました。そもそものきっかけは、当院の院長外来が予約制であることはご存知の通りですが、予約の管理を、古典的にもノートでしており、診療中に電話で予約の電話がかかってきた時は、私と受付事務員との間でノートの取り合いになっておったわけです…。

また、診療中、患者様と相談して次回受診日・時間を決めた後、カルテに記入し、更にノートに記入し、更に患者様にお渡しする診療予約票にも一生懸命書いておりました。空いている時は良いのですが、混雑している時は、診療以外の事で時間を取られ、結果的に患者様をお待たせするのも如何なものかと考えました。

この診療予約システムを導入することによって、パソコンモニターで予約を管理する事ができ、ノートの奪い合いは無くなりました!また、診察室にもう一台、パソコンを置き、診療補助を付けることによって、予約に関する業務を診療補助員に任せることができるようになり、私自身、診療に集中できるようになりました。

私自身はそれが目的ではなかったのですが、メディキューブの売りはインターネット(携帯も含む)や一般電話から音声ガイダンスに従って予約を取ることでございます。実は現在はまだ、新システム導入で若干、バタバタしておりますので、私も含め職員一同が慣れてから、インターネット予約・携帯予約、音声ガイダンス予約に踏み切りたいと考えております。

という訳で、外来業務面においても、少しでも患者様の待ち時間を減らせるように努力しております!

次回のコラムは「インターネット予約システムについて」という事になろうかと思います。
乞うご期待ください!