disease 目の病気
白内障(はくないしょう)
見え方の質の追求へ
白内障は、加齢などの原因で、目の中でレンズの役割を果たしている水晶体が白く混濁した疾患です。
症状は様々ですが、代表的な症状として以下のものがあります。
視力低下
目の中のレンズ自体が濁ってしまっている為、眼鏡で矯正しようとしても見えにくいままです。
進行すると、明かりがついている事がようやく判別できる程度にまで視力低下を来たす方もおられます。
まぶしく感じる
水晶体の濁った所に光が通ると、まっすぐに網膜の方向に行かずに、光が乱反射するため、明るい所に行くと非常にまぶしく感じる方がおられます。
物が二重三重に見える(単眼複視)
白内障が進行してくると、片目で見ていても物が二重三重に見えることがあります。
眼鏡の度数が変わる
白内障のタイプによって、遠視が強くなってきたり、近視が強くなってきたりします。今まで使っていた眼鏡の度数が合わなくなります。
治療は基本的には手術になります(進行を遅らせる点眼薬はありますが、白内障を治す点眼薬はまだありません)。白内障を認めれば、すぐに手術を受ける必要はありませんが、医療技術・器機の進歩により、白内障手術の安全性は以前に比べ飛躍的に向上しました。
一般的には、矯正視力が0.7以下になれば手術治療を考慮されても良いかと思います。
白内障手術の際、濁った水晶体を取り出し、人工の眼内レンズを挿入します。最近は眼内レンズの選択肢も増えました。患者様の目の状態に合わせて、乱視を減らす事が出来る「乱視用眼内レンズ」、遠方も近方もピントの合いやすい「多焦点眼内レンズ」なども登場しております。
※それぞれの眼内レンズが御自分に適しているかどうかは、主治医の先生とよく相談して下さい。
ただ見えるだけではなく、それぞれの患者様の目の状態や御希望に合わせて「より質の高い見え方」を追求する時代になってまいりました。
但し、視力低下の原因は白内障以外にも網膜疾患、緑内障など様々あります。
上記の症状にお心当たりのある方は是非、当院を受診してください。