眼科手術の非常に難しい段階において、安定した望む視野が確保できるということは、より良い結果を得るためには非常に重要です。なぜなら見えないものは処置することができないからです。
Proveo8は、より良い視野を術者に提供する為に開発されました。 前眼部および後眼部手術においても安定したレッドリフレックスと高解像度を提供します。
後眼部の手術を行う際には、照明を落とした環境で特に精密さが必要とされます。今までははっきりとした画像が得られなかったり、ディテールが観察できないなど、リフォーカスに時間や手間がかかっていました。
ライカ独自の技術FusionOpticsは、非常にはっきりとした、テクスチャも豊かなイメージを提供しますので、さらに手術が効率的に、精密に行えるようになりました。
全工程で安定した視野を確保することができれば、白内障手術においても自信をもって処置に集中することができます。
また、術者だけではなくアシスタント、カメラのいずれにも同一の画像を提供します。
4本の独立した観察光路から完全同軸照明光を落射させることで、術者、助手の双方に安定したレッドリフレックスを提供し、照野径は患者様にあわせて調整することができます。これは照明をおとしても高いコントラストが得ることができるように設計されたものです。
中断なく、1度で流れるように進められることができ、手術中次の段階にいつも備えられることが理想的なワークフローです。
手術をスムーズに進めるアシスト機能で、術者は手術に集中することができます。事前に手術やフェーズにあわせてプログラミングをすることができ、ワイヤレスフットスイッチで操作が可能なので、ワークフローを中断することがありません。
また術者情報パネルを設置、照明、倍率、録画の状態やVRモードなど現在の設定を一目で確認することができます。
当院はライカ社の最新眼科手術用顕微鏡(2017年4月現在)であるProveo8を日本でもいち早く導入致しました。
従来使用していた顕微鏡でも全く問題なく、ストレスのない手術が出来ていたのですが、
VERION Image Guided System、ORA Systemの導入により、
顕微鏡も最新機器に移行しないとシステムが正確に機能しない可能性があったため、色々な最新顕微鏡を吟味の上、これに決めました。
実際の手術時の見え方は、最新顕微鏡の名に恥じない素晴らしい見え方で、
「ここまで見える必要あるんかいな?」と思うくらい、層状に重なり合った水晶体の細部まで観察できます。
また、電化製品などもそうですが、現在は最新でも、しばらくすれば新たな製品が出てくることでしょう。
しかし、この顕微鏡はこれからもどんどんバージョンアップしていく将来性が大いに感じられます。
眼科手術医にとって、顕微鏡は正に自分の「目」に相当します。
VERIONやORA Systemとの相性も抜群で、これ以上ない心強い相棒を得ました。