COLUMN 院長コラム

LASIK後の感染症(銀座眼科事件)と新駐車場について

皆様ご無沙汰しております。前回の新年コラムから早2か月が経過し、そろそろ春の匂いを感じる季節になってまいりました。いつもながら、時の流れの早さを感じております。

先日、銀座眼科でLASIK[レーシック](エキシマレーザーにより近視・遠視・乱視など屈折異常を矯正する手術)術後の感染症の問題が起こり、マスコミを賑わせておりました。私もバプテスト眼科クリニックにてLASIK等屈折矯正手術に関わっております。銀座眼科の事件は、正直、世界で最も清潔好きな日本の医療機関ではあり得ない状況で手術が行われていたようです。被害を受けられた患者様方は大変お気の毒でございます。LASIKは保険適応がないために自由診療(値段はそれぞれの施設で決めることが出来る)になっておりますが、値段が低く設定されている施設はどこかで無理をしているという事実が国民の皆様に理解されたとも思います。

今回は少しLASIK[レーシック]に対する私見を述べさせて頂きます。

LASIK[レーシック]について
近視・遠視・乱視というのはいわゆる「屈折異常」であって「病気」ではありません。眼鏡やコンタクトレンズによる矯正を行えば十分な遠方視力が得られます。したがって、眼鏡やコンタクトレンズの購入に保険が適応されないのと同じように、屈折異常を治す手術にも保険が適応されません。だから、LASIKは白内障手術などとは違って、施行する施設によって値段が違ったりするわけです。
LASIK[レーシック]は手術ですので、眼科手術に造詣の深い施設が施行すべきであることは言うまでもありませんが、自由診療であるため、どうしても「値段」(←勿論安い方を)で選ぶ人が多いようです。実際、日本で屈折矯正手術を受ける方は年々増加の一途を辿っておりますが、ほとんどはLASIK等の自由診療のみで診療を行っている大手美容外科系の施設が症例数をどんどん伸ばしております。大手美容外科系の手術が銀座眼科と同じで危険だと言うつもりはないです(さすがに大手はちゃんとしてます)が、一般の眼科手術を行っている施設が行っているLASIKも、今回を機に見直されてくれればと思っております。美容外科クリニックと保険診療も行っている眼科手術クリニックとの大きな違いはアフターフォローです。後者の施設はLASIK術後に緑内障になっても白内障になっても、めいぼになっても、手術をしてくれたDr.らがしっかりとフォローしてくれます。

あと、この事件を機にLASIK[レーシック]自体が「危険な手術」という誤った認識を持たれることを危惧しております。

「日本眼科手術学会総会」の報告
さて、2009.1.23~1.25に神戸国際会議場で開催された「日本眼科手術学会総会」の報告ですが、得るものは非常に多かったです。緑内障治療に対するSLTレーザー効果はかなり良い成績が報告されていました。実際の当院での成績も良く、今後はもっと積極的に患者さんにお勧めしても良いと感じております。

その他、オゾン水滅菌や、網膜硝子体手術後合併症の話題、新しい眼内レンズの話題などが興味深く、勉強になりました。

新しく駐車場を契約し、車でのアクセスを改善しました。
最後に、当院の最大の弱点と言えば、「入れにくい駐車場」であり、昨年末に行った患者様アンケートにおいても多数の方からご意見を頂いておりました。今回、近所の不動産屋さんとトントン拍子に話がまとまり、大通りに面した駐車場と契約し大きな看板も建てました!今回の駐車場はかなり入れやすいと思います。

場所の詳細は交通・アクセスページにてご確認ください。
路面電車に面した半分の土地(計6台分)のみが当院専用駐車場になりますのでご注意ください。
次回は昨年末に行った患者様アンケート結果について述べたいと思います。