COLUMN 院長コラム

新年の御挨拶および今年の展望について

新年明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い申し上げます。いやはや、何と申し上げれば良いのかわかりませんが、この院長コラムは丸一年ぶりの更新でございます!

開業当初は時間もありましたので、毎月のように更新をしておりましたが、お陰様で業務が忙しくなるにつれて更新頻度がガタ落ちになり、ついに年に一回の年報のようになってしまいました・・・。(><)

とは言え、このコラムは自分の頭の中(考え)を、HPをご覧になられている皆様に公開する良い場でありますので、必ず今後も続けます。宜しくお願い致します!

さて、昨年、何が忙しかったかと言いますと、言うまでもなく新医院移転の大事業でございます。これにかかりきりでございました。当然、生まれて初めてビルというものを建てましたが、こんなに大変なものだとは思っておりませんでした・・。(^^;)


毎週毎週打ち合わせを行い、院長だけではなく、スタッフも打ち合わせに参加し、それぞれの担当エリアの理想を叶えるべく喧々諤々の議論をして、漸く完成にこぎつけました。お陰様で満足の行く新医院となりました!!

今回の新医院建設に際し、院長がこだわったのは、

・斬新なデザインで病院・医院っぽくない外観
・医療の進歩により、どんどん検査機器も増えてきているため、スムーズな動線を確保しつつ、快適に検査可能な検査ルーム
・医院という場所は、皆さん、来たくて来ているわけではないので、少しでもリラックスして落ち着けるような待合

などなどです。他にも色々ありますが、文章に書いていきますとキリがございませんので、まだ一度もお越しになられたことがない方は、是非お越しになり体感して頂ければと思います。(勿論、目に何の問題もないのにお越しいただく必要はございません!)

さて、新医院の事に関してはHP上でも色々書いておりますので、この辺にしておきまして、昨年の回顧でございます。

昨年度手術実績を公開いたしました。昨年の総手術件数は1446件、うち白内障手術(水晶体再建術)が1075件でした。毎年手術件数は増えておりましたが、白内障手術件数がついに年間1000件を超えたのは、感慨深いものがございます。

勿論、自分一人の頑張りでこれだけの手術件数がこなせる訳はなく、ナースをはじめスタッフ達が年々レベルアップした結果だと思います。

現時点ではおそらく日本トップクラスのスタッフだと自負しております。まぁ、とは言え、色々至らぬ点もあるかと思いますので、今後もご指導ご鞭撻を頂きながら更に進化をしていきたいと考えております。

合併症に関してですが、昨年は後嚢破損が4件と例年よりもやや多めの成績でございました。

手術件数が増えた分、どうしても合併症の件数も伴って増えておりますが、4件のうち3件は術中にリカバリーが可能で眼内レンズを挿入することが出来、術後しばらく経ってからは十分に視力を回復して頂いております。1件は、急性緑内障発作を繰り返しておられ、水晶体を支えるチン小帯が元から広範囲に断裂していた目で、眼内レンズの挿入を断念し、水晶体嚢ごとカッターで切除いたしました。どちらかというと、視力回復というよりは失明を防ぐ手術と言う意味合いが大きいので、致し方ないと考えております。

また、昨年も、最も忌むべき合併症である術後感染症が1例も起こらなかったことは幸いでございました。引き続き、今後も努力を重ねて行きたいと思っております。

HP上で公開している自分の白内障手術成績ですが、当院での総手術成績が5000件を超えてきましたので、データとしてもかなり信頼度が高くなっていると思います。是非ご参考にしてくださいませ。
後嚢破損が250人に1人、眼内レンズを挿入不可能な場合が1000人に1人くらいという確率になっております。特に眼内レンズが挿入できないような状況になる症例は、手術前から超難症例であることがわかっておりますので事前にそういった説明も十分に致します。通常の症例の場合は、限りなくゼロに近いと思って頂いて結構です。安心してくださいませ。

最後に今年の展望ですが、新医院に移転後、明らかに来院して頂く患者様も増加いたしました。旧医院の時は、1日来院患者数が100名を超えることは年に1~2回しかなかったのですが、10月8日から診療を開始し、既に8回も大台を超えております。

非常に有難い話ではあるのですが、やはりそれに伴い、宿命的な懸案である「待ち時間の増加」「予約時間とのギャップ」が生じてまいります・・・。待ち時間が長すぎて診察までに帰ってしまわれる患者様も何名か発生してしまいました・・。(><)

勿論、我々もチンタラとサボっていて、お待たせしているわけではございませんので、ご了承ください。これはシステムの問題でございます。要するに院長の責任でございます!!

解決策といたしましては、予約外の患者様の待ち時間増加に関しては、外来2診制を極力維持すること、ドクターの安定した確保がまず挙げられます。
予約の方の待ち時間増加に関しては、予約システム自体が古くなってまいりましたので、今年3月から新システムに移行する予定です。スタッフ増員も考えるところではありますが、それよりも院長外来の予約が増えすぎているのが最大の原因でございます。

年間総手術件数が1500件近くになってきておりますので、全ての術後患者さんを全て院長外来で診察していれば、どんどん待ち時間が増えてしまうことが容易に予想できますよねぇ・・。

院長個人的には、全員を診察したい気持ちを強く持っておりますが、そろそろスタイルを変えなければならない時期なのかもしれません。例えば、術翌日は院長、術2日目は2診、術1週間は院長・・・と言うように、2診の先生と連携して見るようにすれば、解決できるのではと考えております。またその節はご協力頂ければ幸甚でございます!

では、長々と書いてまいりましたが、この辺で筆を置きます。
院長ももう中年になってきましたので、健康に留意しながら、今年一年も突っ走って行きたいと思っております!本年も宜しくお願い申し上げます!!