COLUMN 院長コラム

昨年度の手術実績公開と今年の展望について

いやはや、皆様ご無沙汰しております!もう「明けましておめでとうございます」とは言えませんね・・。まだまだ寒さ厳しき折、皆様は如何お過ごしでしょうか。

先月、昨年の手術実績を公開いたしました。お陰様で昨年も件数が伸び、総手術件数がついに1000件を超えました。数ある眼科の中から、当院を選んで頂いた患者様、並びに、激務にも関わらず、プロフェッショナル意識を持って日々力一杯働いてくれているスタッフに、この場を借りて深く御礼申し上げます。

白内障手術に関して言いますと、昨年は831件施行し、外科的処置が必要な術後眼内炎の発生がゼロでしたので、ほっと胸をなでおろしております。今後も引き続き、油断することなく対策に努めていきたいと考えております。

眼内レンズ挿入不可の合併症が2例ございましたが、1例は急性緑内障発作後の広範囲チン小帯断裂眼で、急性緑内障発作により視神経の障害もだいぶ進んでおりましたので、無理に挿入をしませんでした。もう1例も同様に、成熟白内障の症例ですが、網膜疾患、及び血管新生緑内障により視力改善が見込めなかったため、挿入しておりません。いずれも他に合併症のある眼であり、患者様にはご納得頂いております。

昨年は明らかに先進医療の多焦点眼内レンズ挿入手術が増加し、42件に施行致しました。乱視矯正眼内レンズ挿入は57件でしたので、付加価値の付いた、いわゆるプレミアム眼内レンズ挿入がほぼ100件ということになります。これも時代の趨勢でしょうね~。

手術に関しては、今年も技術の研鑽に努め、より合併症を少なく、患者様に痛みを感じさせず、よりリラックスした雰囲気を手術を受けてもらえるように努めていく所存でございます。

さて、今年の展望ですが、まずは、4月より診療担当者が変更となります。

日々の診察時間帯と、院長である私の出番は変わりませんが、僕が手術をしている月曜日・木曜日の午前診察は、現在も少し手伝ってもらっている大原真紀先生に担当してもらうことに致しました。これまで木曜日の午前診療を担当していた文義名誉理事長は、火曜日・金曜日の混雑時に外来を手伝ってもらいます。

また、夏ごろに電子カルテの導入を考えております。当院カルテ庫がほぼ満杯になってきており、カルテ庫の増設も考えていたのですが、前々回のコラムで告白しました通り、来年、近隣の土地に、医院を移転致しますので、これを機に、電子カルテを導入することに致しました。「それならば、移転と同時に導入すれば?」とお思いの方もおられるでしょうが、おそらく、医院が移転し、慣れた場所から新しい所に場所が変わっただけでも、僕も含め、スタッフ間に混乱がおこる可能性があります。その上、システムがガラリと変わってしまったら・・と思うと若干の危惧がございます。ここは安全策を取って、まずは現医院に居る時から導入し、十分に慣れてから、新クリニックへと乗り込みたいと考えております。

更に、今年はスタッフの増員、新技術(オルソケラトロジー:次回のコラムで詳細は述べます)の導入、新たな最先端医療機器の購入など考えております。来年の移転計画も含め、色々と忙しい年になりそうですが、当院を受診して頂いた患者様に、より良好な視機能を提供できるように力一杯頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします!