INFORMATION 診療・手術案内

  • Q

    白内障手術とはどのようなことをするのですか?術後は普通の生活ができますか?

    A

    白内障は、加齢などの原因で、目の中でレンズの役割を果たしている水晶体が白く混濁した疾患です。
    手術時はベッドで仰向きに寝てもらい、執刀医は椅子に座って顕微鏡を見ながら手術を行います。

    麻酔は、一般的には、局所麻酔で行います。当院では基本的に目薬だけで麻酔する点眼麻酔で行い、症例によってはテノン嚢下麻酔を追加しますが、麻酔時に針でさされる痛みを感じることはありません。
    角膜(黒目)と強膜(白目)の境目の辺で、幅数ミリの創口を作成し、水晶体嚢の前面(前嚢)を円形にくり抜き、その穴から、濁った水晶体を吸引します。吸引後、水晶体嚢の中に、人工の眼内レンズを挿入します。

    術後の視力回復には個人差がありますが、ほとんどの場合、術翌日には、十分な視力が得られていますので、簡単な家事なら翌日からしていただいてもかまいません。しかし、手術後1週間以内までは、完全に閉じきっていない傷口から細菌が入って、感染症(術後眼内炎)になる可能性がありますので、眼を押さえたり、眼に水が入ったりするような作業は避けてください。一般的には手術後1週間以降には、お風呂も含めて、普通の生活に戻れます。

    勿論、術後の回復度合いは症例により異なりますので、手術を受けられた場合は、主治医の指示に従ってください。

  • Q

    手術は痛くないのですか?

    A

    手術前の方に何を言っても信じて頂けないかも知れませんが、痛くありません。現在、ほとんどの症例は点眼麻酔(目薬による麻酔)のみで行い、一部の症例では点眼麻酔が十分に効いた後に他の麻酔(テノン嚢下麻酔)を追加いたします。実際手術を受けた患者様に「どこが痛かったですか?」と聞きますと、手術自体の痛みを言われる方は稀で、

    「手術前の消毒の時にちょっとしみるような痛みがあった。」
    「手術が終了し、ドレープ(手術の際、術眼以外はシールつきの清潔な布で覆います。その布のことです。)をはがす時が痛かった。」

    とおっしゃられる方が多いです。逆に言えば、痛くてもこの程度だと思っておいてください。勿論、ほとんどの方は全然痛くなかったとおっしゃられます。

  • Q

    眼内レンズって2、3年で再び濁ってくることはないの?

    A

    眼内レンズ自体の透明性は、100年間は大丈夫です。したがって、何年か経って再び濁り、再手術で入れ替えるという事は基本的にございません。(注:何年か前にとあるメーカーの眼内レンズが、挿入後数年経過すれば混濁してくる事例がございました。当院ではこの眼内レンズを使用しておりませんでしたが、このような場合はメーカーが手術代を負担し、再手術することがあります。現在はそのメーカーの眼内レンズも改良され視力に影響を及ぼす混濁は報告されておりません。)

  • Q

    私の知り合いに手術をしたけど、思ったより見えるようにならなかったという人がいるのですが・・・。

    A

    白内障手術は濁った水晶体を透明な眼内レンズに入れ替える手術です。従って、白内障以外の眼疾患(角膜疾患、糖尿病網膜症、進行した緑内障、黄斑部疾患など)によって視力低下をきたしている方は、視力が思ったより出ないという可能性はあります。当院では、執刀医でもある院長が、手術前に全員診察させて頂き、術後視力の可能性について説明させて頂きます。

  • Q

    手術後、目薬はどのくらいささなくてはいけないの?

    A

    当院では基本的に1ヵ月半から3ヵ月くらいまで、点眼を続けて頂いております。点眼薬は、術後の状態に応じて回数や種類を変えていきます。但し、糖尿病網膜症などを合併しておられる方は、それ以上の期間さして頂くこともあります。

  • Q

    両眼一回ですることは出来ないの?

    A

    通常、白内障手術は片眼のみの手術で、両眼治療する場合は、片眼手術後、1週間前後経ってからもう片眼の治療をするのが相場でした。

    しかし、2012年6月の「日本白内障屈折矯正手術学会」に参加した折、両眼同時白内障手術を施行しているクリニックが日本でもボチボチ出てきているのを確認したため、当院も導入を開始いたしました。最近は両眼同時手術を希望する患者様が増加傾向にあります。

    ただし両眼同時手術にはメリットとデメリットがありますのでご注意ください。詳しくは院長コラム「両眼同時白内障手術及び、手術時のご家族入室について」に書いていますので、そちらをご覧ください。

その他、気になることがありましたら、院長の術前診察の際、何なりとご質問ください。

白内障手術について

白内障手術をご希望される方へ

白内障手術をご希望される方は、まずはお電話かメールでお問い合わせください。
まずは診察させていただき、手術適応かどうかを判断いたします。
随時行っております白内障術前説明会の日にご予約ください。
※散瞳検査をさせていただくこともあるため、念のため、公共交通機関等でお越しください。

白内障手術