INFORMATION 診療・手術案内

網膜硝子体手術

はじめに

網膜硝子体疾患とは水晶体のさらに奥が異常をきたした状態です。代表的な病気は、有名な網膜剥離、糖尿病の合併症である糖尿病網膜症、網膜の中でも一番大事な黄斑部に穴が開く黄斑円孔、黄斑部に薄い膜が張ってしまう黄斑上膜、動脈硬化等が原因で出血をきたす網膜静脈分枝閉塞症などがあります。

糖尿病網膜症

黄斑円孔

黄斑上膜

網膜中心静脈閉塞症

網膜硝子体手術における当院の特徴

私(院長:森井勇介)は白内障手術専門医であり、網膜硝子体手術に関しては、院長の信頼する網膜硝子体手術のエキスパートに執刀を依頼致します。
患者様にとって手術は、一生に何度かしかない一大ビッグイベントでございます。私も勤務医時代は網膜硝子体手術を執刀しておりましたが、現在は、白内障手術を専門にしており、患者様にとっては、その分野の専門ではない私が執刀するよりも、私の信頼する網膜硝子体手術のエキスパートが執刀した方が、明らかに術後成績も良く、メリットが多いと考えております。
術前、及び、術後の観察は、院長が執刀医と密に連絡をとりながら、責任を持ってさせて頂きます。 また、当院は、硝子体手術の最先端システムである25G(ゲージ)システムを採用しており、日帰り、及び1泊などの短期入院による網膜硝子体手術にも積極的に取り組んでおります。その為に、エキスパートに依頼していると言っても過言ではありません。
勿論、患者様の状態によっては、長期の入院が必要な症例もあり、その際は、院長が信頼する、病院に紹介させて頂くこともあります。

手術方法

麻酔

手術は局所麻酔行います。点眼麻酔(目薬だけの麻酔)が効いた後にテノン嚢下麻酔を行いますが、痛みに関してはそれほど心配いりません。

手術

1ミリにも満たない傷を3か所に作成し、手術を行います。手術時間は疾患により異なりますが、30~40分程度です。白内障を合併している方は同時に白内障手術を行うこともできます。

合併症

網膜硝子体手術は医学の進歩により、最近は安全な手術ではありますが、合併症はゼロではありません。めったにありませんが、網膜に穴が開くと、眼内にガスを入れる事もあります。その際はうつぶせや横向きなど、穴の位置に応じて決まった体位で、数日間過ごして頂くことになります。また、疾患によっては(網膜剥離や黄斑円孔など)最初からガスを入れる予定で手術を行います。

手術後の生活

術後しばらくは目を保護するために保護めがねを着用して頂きます。点眼を指示通りにさして頂きます。眼内にガスをいれなくても良い疾患の場合はだいたい以下のようになります。

  • 軽い食事 翌日からOK
  • デスクワーク 2~3日目からOK
  • 風呂、シャワー 目を濡らさないのであれば2日目からOK
  • 洗顔、洗髪 傷が閉じていれば2日目からOK

手術後の状態により、各々差がありますのでご了承下さい。眼内にガスをいれる疾患の場合は、上記とは異なります。

網膜硝子体手術の費用

一般的な場合(網膜剥離、黄斑円孔、黄斑前膜など)は、

1割負担の方 約40,000円
3割負担の方 約120,000円

となります。網膜の状態、白内障手術を同時に行うか否かによって、手術の費用が変わりますので、詳細は、手術申し込みの際に説明させて頂きます。