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ORAシステム 眼内レンズ挿入手術中のリアルタイム分析。手術の精度が向上。

  • ORAシステム
  • 手術の適応
  • 当院での使い方

ORAシステムとは

これまで、白内障手術は様々な進化を遂げてまいりました。手術時間は私が研修医のころにやり始めた時と比べると、1/3~1/4に短縮され、術後の経過も素晴らしいものとなっております。

ただ、VERIONの項でも述べました通り、手術の進化に伴って、「眼鏡をかけて見えたらOK」の時代から、より患者様の希望に即した見え方を追求する時代となっております。具体的には、

・裸眼で車の運転がしたい(手元を見る時は眼鏡をかけても良い)
・読書が趣味なので、裸眼で新聞や本を読みたい(遠くを見る時は眼鏡をかけても良い)

というのがよくあるパターンです。特に、多焦点眼内レンズに関しては、

・裸眼で車の運転をして、かつ、裸眼で新聞や本を読みたい

というニーズを満たさねばそのレンズを入れる意味がないということになります。

これまでは、幾つかの眼内レンズ度数計算式があり、術前の諸々の検査結果から、良いと思われる計算式を用い、術者のサジ加減も加えて「これが一番ピッタリ!」と思うレンズを選択しておりました。あくまでも「予想」であることにご留意ください。勿論、この方式でも通常の目であれば、ほぼほぼ狙い通りの結果が出ます。ただ、「ほぼほぼ」というのは、95%程度の的中率であり、どうしても5%程度の方は予想よりズレてしまいます。

どうして5%の方がズレてしまうのかというと、術前検査の正確な測定が出来ていなかった(瞬きが多すぎる、ドライアイ、顔が傾いていた等々)可能性もありますが、一番多いのが何等かの理由で不正乱視があったり、角膜の曲率(カーブ)が通常の症例よりもかなり大きい方、もしくは小さい方がズレやすいと言えます。つまり、予想式が平均的な眼球を想定して作成されているため、平均的ではない眼球の方は恩恵を被れない可能性が高くなるわけでございます。

更に、「平均的ではない眼球」と言えば、LASIKを始めとする屈折矯正手術後の方はその最たるものとなります。LASIK術後眼を通常の計算式を用いて眼内レンズを決めると、遠視方向にズレてしまうことは知られています。当院はLASIK術後眼の白内障手術経験も豊富なので、専門の計算式を用い、良好な結果を得ておりますが、どうしても通常の目に比べると成績が劣ってしまうことは否めません。

前置きが長くなってしまいましたが、そこで登場したのがORA Systemでございます。

従来の術前検査だけによる予想ではなく、ORAは手術で水晶体を摘出した後に、術中リアルタイム計測し、そこからグローバルデータを基に最適の眼内レンズ度数を提案してくれます。既に導入して数か月経ちましたが(2017年4月現在)、何度もORAに助けられました!また、術前に予想していた眼内レンズ度数と同じ値が出ることが最も多いわけですが、それはそれで確信を持ってレンズを挿入することができます。

乱視矯正眼内レンズ(Toric IOL)の場合は、術中リアルタイム計測で、最適のレンズ固定場所を指示してくれます。

正に、白内障手術が別次元に昇華したことを示すNew Technologyでございます。特に多焦点眼内レンズ、レーシック術後等屈折矯正術後の白内障手術に関してはORAシステム無しでの手術は考えられません。

手術の流れ

  • 手術の流れ 1

    術前計測にて情報を記録

  • 手術の流れ 2

    術中リアルタイム計測

  • 手術の流れ 3

    結果表示画面→選択した眼内レンズを挿入

  • 手術の流れ 4

    乱視矯正眼内レンズ(Toricレンズ)の場合

当院での使い方

自由診療(先進医療)の多焦点眼内レンズ手術に関しては、基本全例でORA Systemを使用します。
また、通常の保険診療の手術でも角膜曲率が正常範囲と異なる症例、特にLASIK等、屈折矯正術後眼の手術の際には使用いたします。

ただ、ORA Systemを使用したからと言って、全ての症例の予想屈折度数ズレが100%無くなるわけではありません。
あくまでもtechnologyの進化により、予想精度が上がっただけであることをご了承くださいませ。

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