COLUMN 院長コラム

2007年回顧

皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

昨年度の手術成績は、このようになりました。

2007年 手術実績

4月に帰ってきて、本格的に手術を開始し、検査器機や手術用顕微鏡をアップデートいたしました。より患者様に満足して頂ける環境を整え、納得できる手術が施行できたと思います。

秋以降、有難いことに手術症例数が増えてまいりましたが、当院のコメディカルスタッフが、一生懸命頑張ってくれて、大きなミスもなく、安全に手術が施行出来ました。冬には、ナースからの献言があり、患者様誤認防止のため、リストバンドを導入いたしました。大きなミスが起こってからではなく、それらを未然に防ぐための導入ですが、このように緊張感を持って勤務してくれているスタッフを持って、僕は幸せ者でございます。

白内障手術にとって、最も不幸な合併症は「術後感染症(術後眼内炎)」ですが、幸い昨年は発症を認めませんでした。

術後感染症対策といたしましては、昨年5月の医院改装時に、手術場空調フィルターを一新し、空気清浄度をかなりのレベルにまで引き上げました。また、昨年10月の臨床眼科学会の特別講演を聞いておりましたら、術後眼内炎の予防には、「手術直後から抗生剤点眼を2時間置きに開始」する方が良いようです。早速、当院でも導入しましたが、やはり、手術直後からの自己点眼に抵抗を感じられる患者さまも多く、全面導入には至っておりません。患者様の思いも非常に良くわかりますので、今年は、「安心して術直後から点眼して頂くにはどうすれば良いか?」を考えて対策を練っていきたいと考えております。

昨年夏に厚生労働省から、2つの多焦点眼内レンズ(遠近両用眼内レンズ)が認可され、学会場では、非常に注目を集めておりました。老眼治療は、眼科医の夢でしたので、夢の実現に、また一歩近づいた感があります。当院でも、今年から導入いたします。ご興味のある方は、お問い合わせください。web上でも、近いうちに多焦点眼内レンズのページを新たに作成し公開いたします。

今年もより多くの患者様に「安全で質の高い手術」を提供できるように、日夜努力を重ねていく所存でございます。